院長あいさつ
私は、飯塚に生まれ育ち、大学卒業後数年の勤務医を経て父の開業した歯科医院を継承することになりました。歯科医業を通じて地域の皆様のお役に立ちたいと考えております。なかなか簡単な経歴だけでは伝わらないことも多いので、生い立ちをお話ししたいと思います。
(1)幼稚園、小学校の頃
昭和50年にここ飯塚の地に生まれ、私立和光幼稚園、市立飯塚小学校に通いました。今のように大型商業施設もない頃で、遊び場といえば飯塚商店街であり、よく遊びに行っていた記憶があります。
小学校時代は、地味でした。恥ずかしがり屋で足も遅く、授業中に手を挙げることもなかったように思います。
この頃、将来なりたい職業は、通訳でした。外国の映画を字幕なしでみたい!と思ってました。
父は大変教育熱心で、小学校低学年から平日は毎日、学習塾と習い事でほぼスケジュールが埋まっていました。「なんでこんなに勉強せないかんの?」とよく反発していたのを覚えています。 しかし、学校の帰りに父が開業しているタカノ歯科に寄って帰ることが多く、その頃は仕事内容は分かりませんが、父の仕事をする姿勢を自然と眺めていた気がします。
そんな教育熱心な父の薦めで、私立中学を目指すことにしました。
第一志望の久留米付設中学校には不合格し(初めての挫折!)、
第二志望の弘学館に合格し(当時、男子校だったので…)、
第三志望の東明館中学校(共学です…)へ進みました。
(2)中学、高校の頃
佐賀県基山町にある私立東明館中学校、高校に行きました。地元飯塚からは距離があるため、寮生活を送ることになりました。入学してみると、寮では毎日大部屋に閉じ込められ、3時間勉強することが決まりでした。一番遊びたい時期に、とてもつらかった思い出です。
当時、唯一の反発といえば、山の上にあるような学校だったのですが、友達数人で深夜に寮を脱走し、歩いて下山して24時間営業のラーメン屋に行ったことくらいで(笑)かわいい抵抗です。(それでも結局バレて、ひどく怒られた記憶が…)
成績は、入学したばかりのときは真ん中より下でしたが、少しずつ上がっていきました。苦手強化は国語と社会全般。とにかく嫌い!何でもそうですが、嫌いなものって上達しないものですよね。
国立医学部志望でしたが、結局センター試験では勘が冴えてまさかの国語で9割越えたのですけど、まさかの得意科目英語でこけて、断念。 すでに浪人する気力もなくなっており、歯学部へ。父と同じ福岡県立九州歯科大学に入学しました。
(3)大学の頃
大学のある北九州市に一人暮らしをして、一気に世界が広がりました。すでに中学から寮生活を送り親元を離れていましたが、一人で掃除や洗濯をすることはいい経験になりました。
夜は主に家庭教師のアルバイトに励み、夏休みには海の家で短期のアルバイトなんかもやりました。お酒とパチンコと麻雀も優しい先輩方に教えていただきました。
海の家といえば、もう気分はビーチボーイズの竹野内豊や反町隆史。 焼きそばやカレーを客に配りながら、当然、広末涼子や稲盛いずみが海辺にいるはずだったんですが、現実は…まさかの灼熱の駐車場で駐車料金の回収担当。はい、ただただ日焼けする毎日でした(泣)
今まで一人で行動することが多く、どちらかというと団体行動が苦手で中高と部活に入らなかったのですが、弓道部に入部。弓道の成績はさておき、先輩、後輩、友人ができ、いい経験をさせてもらいました。
勉強、部活、バイト、と忙しい日々でした。
(4)歯科医師となって
福岡市で3年、直方市で2年勤務医として修業をしました。
学生時代は治療をすることはほとんどなく見学ばかりです。なので、勤務したばかりのときは、ベテランの先生のようにうまくはできずに悩んだこともありました。しかし、院長先生をはじめ、諸先輩方に優しく見守られ教えて頂き、また休日には勉強会に積極的に参加することで貪欲に技術力向上に努めました。お世話になった先生方には今でも感謝を忘れません。
その後、タカノ歯科で働くことになりました。
常々思っていることは、天然の歯に勝るものはないということ。歯なんて削らないに越したことはない。ただ、様々な要因で悪くなったら治療は必要です。
しかし、例えば深い虫歯で神経の治療が必要となる前の段階で、また歯周病で抜歯が必要となる前の段階で、なぜ食い止めることができなかったか、考えると予防の大切さに気付かされます。
理想は、定期的な検診と予防で歯をなるべく削らない、抜かない、です。
しかし現実は、詰め物がとれたり、歯が痛くなってから来院される方がまだまだ多いように思います。
タカノ歯科では、ぜひとも予防の大切さを理解していただき、患者さんの歯を一生守っていけるような歯科医院を目指します
そして、一緒に働いてくれるスタッフのチーム力。
(1)スタッフ全員のスキルや技術力の向上。どのスタッフが対応してもいつも統一した対応ができるスキルの共有。
(2)そして患者さんとのコミュニケーションを大切にできること。
この2つを重視し、スタッフ教育に力を入れていきたいと考えております。
患者さんにとって最初に歯科医院の扉を開けるのは、すごく勇気のいることと思います。また治療の椅子に座るだけで、血圧が上がるとよく言います。それだけ不安と緊張があるということですよね。 不安に思ったこと、疑問に思ったこと、次回にかかる治療費の心配、もし先生には直接聞きにくいな…と思うことがあれば、受付またはスタッフまで、いつでも声をかけてください。そうすると私たちも患者さんの声が聞けてうれしく思います。
現在、父と、院長の私で治療をしております。
父がこれまで積み上げてきた信頼を損なわないように。また常に技術力向上のため勉強を継続し、患者さんのより快適な食事、より美しい口元を目指して努力していきます。今後ともよろしくお願いいたします。