知覚過敏
みなさん、こんにちは、福岡県飯塚市タカノ歯科医院 歯科衛生士の古澤です。
8月になり連日の猛暑に悩まされますね💦💦
今月は知覚過敏に関するお話を致します。
この猛暑を乗り切るために、
冷たい飲み物や、かき氷、アイスをついつい食べてしまいますよね😊
その時に、歯がキーンとしみた経験ありませんか❓
それは、知覚過敏症かもしれません
知覚過敏症が起こるメカニズムは、
下記の図で簡単な説明をします。
白い歯の表面は硬いエナメル質で覆われています、その下には柔らかい象牙質があり、
その象牙質の表面は小さな穴があり、その中には象牙細管と言う管が無数に
神経の方に伸びており、象牙質が露出すると外部からの刺激が管を通り神経に伝わりしみる
感じの痛みを感じます。それが知覚過敏症です。
知覚過敏症の原因
1.歯周病、加齢による歯肉退縮
歯周ポケットに歯垢や歯石を長年そのまま放置していると、
歯肉が下がり歯の根元が露出してきます。
定期検診をキチンと行っていても、加齢により少しずつ歯肉が下がり
歯の根元が露出してきます。
歯ぐきに隠れていた象牙質がむき出しになることにより、
冷たいものがしみるようになります。
予防法は、歯周病の場合、歯科医院を受診し歯石を除去し
これ以上歯肉退縮を進行させないようにすること
加齢での歯肉退縮も同じく、定期検診を受けてしっかりブラッシングを行う事で
予防することが大切です
2.過度な歯磨き
健康な歯でも毎日、歯の根元を力強く歯磨きをしていると
少しずつ根元が擦り減ってしまい知覚過敏症になってしまいます。
予防法は、歯科衛生士にブラッシング指導を受けて、正しい歯磨きを行うことで予防する
3.歯ぎしり
寝ている時、歯ぎしりを行っていると
歯が擦り減り内側の象牙質が露出し知覚過敏症になってしまいます
歯科医と相談の上マウスピースで歯ぎしりを防止する。
4.酸食歯
食べ物や飲み物に含まれる酸がエナメル質を溶かしていき、
象牙質が露出し知覚過敏症になります。
予防法は酸の強い食べ物や飲み物の摂取制限や、食事の30分後に歯磨きをすること
上記が知覚過敏症の原因と言われています。
知覚過敏症が現れると下の図のように、悪循環を招きます
この様に、悪循環を防ぐには、きちんとした治療を受ける事です。
知覚過敏症は、軽度な症状であれば、軽い力で時間をかけて、知覚過敏症用の歯磨き粉でしっかり磨く事が何よりも大事です。
根元が露出し、激しく歯が削れたようになっていれば、削れた部分に詰め物をすることで、しみる事もなくなり、歯の強化にもなります
重度の酸食歯は、場合によっては歯の神経をとりかぶせ物をする治療を行うことによって、歯もしみなくなり咬合痛も解消できます。
知覚過敏の悪循環を招く前に、早めの歯科医院受診をおススメ致します。