嚙む習慣は5歳までに
みなさんこんにちは、福岡県飯塚市タカノ歯科医院 歯科衛生士の古澤です。
この季節、新しい事にチャレンジし、たくさんの事を学ぶ始まりのシーズンでもあり何だかワクワクしますね!
さて、今回は嚙む事が子供の成長期にとても重要な役割を果たすお話を致します。
「よく嚙んで食べてね」と幼児期の食事の時に声をかけて食べさせます。
なぜ?よく嚙まなければいけないのでしょうか?
当たり前のことですが、よく嚙まないと飲み込めないからでしょ?と言われるかと思いますが
様々な研究が進み子供の成長に深く関わっている事が分かってきました。
・からだ作り
よく嚙む事で唾液がたくさん出て消化を助け成長期に大切な栄養を速く行き渡らせます。
しかし、栄養を取ることは、大切なことですが、子供が食べ易い柔らかい栄養価の高い食べ物ばかりを与えていると、
ぱっちゃり体型から肥満体型になり大人と同様の糖尿病や高脂血症や高脂血症など引き起こす子供さんもいらっしゃいます。
成長期の子供さんは硬い嚙み応えのある食べ物を与えていると、嚙む事で満腹中枢が刺激され
「もう、おなかいっぱい」の信号を脳が出し肥満防止に繋がります。
・脳の発達
よく嚙む事によって、大脳が刺激され脳の血流量を増やし脳細胞の働きを活性化します
中でも記憶や知脳を統合する大脳皮質の発育に大きな影響をあたえます。
子供さんの脳の成長に著しく関係してくることは
記憶力アップ、物事に対しての集中力、判断力やひらめき、などの成長に関係してきます
・性格形成
嚙む事は、性格にも大きく影響を与えます
嚙む事によって、脳内に緊張を和らげる物質が増える事により気持ちが落ち着き
日常生活でのストレスが過剰にならず、不安感や緊張感を和らげる効果もあるため、
少しの事で突然キレるような事も無く安定した気持ちを育てることも分かってきました。
・成長期の運動機能の発育
嚙む力は運動能力にも関係してきます
嚙むときに使う口の周りの筋肉「咀嚼筋」が関係しています
子供の時によく嚙んでたべる子供は顎の筋肉が発達し、嚙む力も強く運動能力が高いと言う研究結果もあります。
この他にも、唾液の分泌が良くなり口の中を清潔に殺菌してくれて、カルシウムと結び付けて歯を強くし虫歯予防に繋げたり
よく嚙むことで顎の骨を強く丈夫し顎の発達を促し歯並びにも良い影響を及ぼします。
機能的な刺激で、頭や顎の骨顔の筋肉の発育を促し表情豊かな顔を作るなど
子供の成長に噛む行為は、大切なことなのです。
たくさん嚙む事は、子供にも大人にも多くの良いことがありますが、
特にまだ体が発育段階にある幼児期のうちにかむ習慣をつけると、上記のように素晴らしい効果があります。
嚙む力をしっかり育てるには、4~5歳ぐらいからある程度の嚙み応えのあるものを意識してとるようにして
嚙む訓練をすることをおススメしています。
タカノ歯科では、お子様の成長に合わせて治療をおこなっています。
虫歯治療、虫歯予防、歯並びなど気になる事があれば、お気軽にご相談ください。