子供の歯並びディープバイト
みなさんこんにちは、福岡県飯塚市タカノ歯科医院 歯科衛生士の古澤です。
5月は新入生の検診や市町村での幼児検診がある時期ですが、
先日、3才児検診を終えた保護者の方から御相談がありました。
市の検診で「お子さんはディープバイトになっていますね。早いうちに歯科医院を受診することをおススメします。」と
言われたとのことでした。
「ディープバイト」聞きなれない言葉ですが、みなさんはわかりますか?
奥歯を噛み締めた時に、上の前歯が下の前歯に過剰に覆いかぶさっている状態を言います。
過蓋咬合とも言います。
下の前歯が、上の前歯で全く見えないくらい深く噛み合わされているので、顎の動きが制限されてしまい
顎関節へ過剰な負担がかかってしまい痛みが出たり
強い力が加わり続けることで、奥歯に負担がかかり奥歯の痛みが出たり、
下の前歯が上の前歯の歯茎に深く食い込み歯肉に炎症が起こることもあります。
御来院された患者様の場合、3才児のお子様で、最近、奥歯の痛みを訴えることが多くなったので、仕上げ磨きをする時に
奥歯を見るが、虫歯にはなってないような感じ?原因がわからなかったので、心配されてたそうです。
そして、市の検診でディープバイトと診断されたそうです。
ディープバイト、過蓋咬合の原因は色々あります
・上顎に対して下顎が後方にある
・乳歯を虫歯によって失い、奥歯が十分に伸びていない
・遺伝による骨格や歯の異常からくるもの
・指しゃぶりなどの癖、前歯で下唇を嚙む癖がある
このような原因によって起こる可能性はあります。
治療法
ディープバイト、過蓋咬合の治療法は、取り外し可能な可撤式マウスピース装置を使い、
上下の顎の発育をバランスを整えながら改善すること事からを行います。
そうするこ事により顎の骨の土台を整える事ができるようになります。
御来院された、お子様は可撤式マウスピースをしていただく事になりました。
まだ3才なので、嫌がったりしていないかな?と心配でしたが、今のところ頑張ってトレーニングをされていると、
お母さまから、報告がありました。
こちらの患者様は、すんなりトレーニングできていらっしゃいますが、どなたもできるとは限りません。
お口の中、大きな物が入っているので最初のうちは違和感を感じ中々装着できなかったり、可撤式なのでたまにしか使用しなかったり
外したままが続くと効果は出ません。
寝ている時は無意識に外すことが多いので、昼間もできるだけ外さずにトレーニングを行う事が出来ると、
徐々に違和感が少なくなり外す回数も減ってくると思います。
上記のように、上手にトレーニングが出来るようになるには、時間がかかると同時に、年齢も関係してきます。
あまり年齢が小さなお子様だと、マウスピース治療ができないこともあります。
ディープバイト、過蓋咬合の治療は適切な時期に治療を開始することが重要になります。
お子様が痛みを感じない場合もあり、気付く事が遅れてしまうこともありますので、
ニッコリ笑った時に前歯だけが目立つようであれば、ディープバイト、過蓋咬合かもしれませんので、
早目の歯科医院受診をお勧め致します。。
当医院では、子どもマウスピース矯正治療を行っています。
お子様の歯並びに関するお悩み、気になること等、お気軽にご相談ください。