豆知識 口腔乾燥症
みなさんこんにちは、福岡県飯塚市タカノ歯科医院衛生士の古澤です。
連日の猛暑も台風が去ると、
やっと9月らしく朝晩涼しくなり過ごしやすくなりましたね。
気候はよくなりましたが、心配なのはこれからの季節乾燥です。
手足のカサカサ(-_-;)
それと同時に、口腔乾燥症(ドライマウス)もこれから増える時期にもなりますので、
今月は口腔乾燥症(ドライマウス)のお話を致します。
まず、口腔乾燥症のセルフチェックをしてみて下さい。
3つ以上該当する場合は、口腔乾燥症の可能性があります。
口腔乾燥症(ドライマウス)とは
唾液の分泌が低下し口の中が乾燥する疾患です。
症状
・口の中が乾燥し全体的にヒリヒリとした痛みを感じる
・口の中の粘着き
・食べ物が飲み込みにくくなり、むせる頻度が高くなる
・食べ物の味が分かりにくくなる
・喉の渇きや痛みを感じたり、声が出にくくなる
・口臭が強くなる
・舌がひび割れ痛みを感じる
・虫歯や歯周病になりやすくなる
・義歯が合わなくなり、粘膜がこすれて痛みを感じる
・感染症を起こしやすくなる
・
原因
・高齢による、口元や顎の筋力低下により唾液分泌量の低下
・口呼吸(鼻炎や開口、睡眠時に口が開いたままになっている)
・薬の副作用
・ストレスや自律神経の乱れ
・シェーグレン症候群
・糖尿病や腎臓病等の基礎疾患
・不規則な食生活や喫煙、過剰なカフェイン摂取や飲酒
・口腔機能の低下(柔らかい食べ物の頻度が高い、日常会話が少ない)
唾液の役割
日頃美味しく食事ができたり、おしゃべりができ健康が保たれているのは、
唾液が関わっています。
唾液には、食べ物を飲み込みやすくまとめてくれ、酵素の働きで消化を助け、
食べかすを洗い流し、口腔内をキレイにし虫歯や口臭を予防してくれ、
歯肉や舌等を守り食べたり話しやすくするだけでなく、
口を通し外部から侵入する細菌から守る為の免疫力を高める大事な役割をしています。
上記に述べたように唾液は口腔内だけではなく、身体全体に重要なものです。
口腔乾燥チェックで3つ以上あれば、かかりつけの歯科医院にご相談ください。
改善治療
口腔乾燥症の原因はそれぞれ異なるので治療法は色々です。
かかりつけの歯科医院を受診し診断してもらい正しい原因を知るのが大切です。
・生活習慣を改善することにより症状の軽減
・口呼吸を意識して鼻呼吸に変える事
・頻繫に水分補給
・ストレスの軽減
・ゆっくり良く噛んで食事をする
・保湿成分の含まれた、保湿ジェル、マウススプレー等
・消炎作用、殺菌作用のあるうがい薬
・睡眠時の口呼吸の改善治療
・おしゃべりやカラオケ
上記の治療法等が挙げられます。
重度の口腔乾燥症になる前に日頃のちょっとしたことで予防ができます
食事を規則正しく摂り、ゆっくりと良く噛んで食べる習慣を身に付けることや、
ガムや噛みしめて食べるものや酸っぱい物を食べる事により
唾液の分泌を促すことができます。
今からの時期、室内が乾燥してきます。睡眠時の口腔乾燥に要注意です!
加湿器等で室内の乾燥を防ぐことが大切です。
それと、口呼吸での睡眠は、加湿も大切ですが口マスクを用いることにより、乾燥を防ぐ事ができます。
また、口元や顎の筋力低下を予防する為にの体操や、唾液腺マッサージも効果的です
この体操は筋力低下予防の体操、美容にも効果的ですよ😊
こちらは、唾液腺マッサージ
唾液腺のマッサージにより唾液の分泌が促される効果があります。
重度の口腔乾燥症(ドライマウス)になると、口腔内だけでなく全身に影響を及ぼします。
そうならない為にも、歯科医院での定期検診をおススメ致します。