親知らずは抜いた方がいいの?
みなさんこんにちは
福岡県飯塚市タカノ歯科医院 衛生士の古澤です
今回は、親知らずについてお話します.
お電話でのお問い合わせで親知らずを抜いてほしいと言われる方がたまに、いらっしゃいます。
逆に、抜歯をした方が口腔内環境が良くなるが、怖いから抜きたくないと言われる方もいらっしゃいます。
先日、メンテナンスでご来院された患者様で、左上の奥歯に物が詰まって、歯ブラシや爪楊枝で取ろうと思っても、なかなか取れないので
診てほしいと言われ見てみると、親知らずが七番目の歯を押すようにはえていました!!
レントゲンで確認後、七番目に影響を及ぼすので、院長は抜歯を提案されましたが、一旦抜歯は保留になりました。
みなさんなら、どちらかを選択されますか?
と、言われても、怖いし、痛そうだし直ぐに抜いてください!!って決心つきませんよね💦
親知らずは、大きく分けて簡単に抜けるものと、一般歯科では抜歯が困難なものがあります。
親知らずは、前歯から数えて八番目の歯で、18歳から20歳くらいにかけて生えてきますが、
30歳から40歳ではえてくる方もいらっしゃいます。全く生えない方もいらっしゃいます。
親知らずが生えてくるスペースが無く、先程の患者様のように、
七番目の歯を押して横や斜めに傾いてはえてきたりします。
そうなると、奥まで歯ブラシが届きにくくなる為、歯と歯の間が虫歯になったり
歯と歯茎の間にばい菌が繫殖して歯茎が腫れて痛み出すこともあります
生活に支障が出てくるようであれば、抜歯をする必要が出てきます。
しかし、親知らずは絶対に抜かなくてはいけないと言う事ではありません。
親知らずの生え方にもよります、上下の親知らずのがまっすぐ咬み合っている場合や
完全に歯茎の中に埋まっていて痛みも無く清掃性に問題点が無ければ、無理に抜歯する必要はありません。
患者様のご相談で多いのは
・妊娠中に急に奥歯の歯茎が腫れて痛くて食事ができない
・様子を見ていた親知らずが、頭を出してきて物が詰まるようになって、しみるようになった
・いつの間にか、親知らずの隣の歯が虫歯になっているようだ
・食事をすると度々ほっぺたを咬むようになった
・口臭が気になりだした
・歯ブラシの毛先が届きにくい、磨きにくいなどが挙げられます。
きちんとまっすぐに生えていて、治療器具が入るスペースがあって、治療ができれば、
神経を取って金属をかぶせたり、詰め物をしたりできますが、ほとんどの場合スペースが無い為抜歯という選択になってしまいます。
お薬で、治まる患者様もいらっしゃいますが、免疫力が低下するとばい菌が増加して、
お薬を飲んでも、痛みが治まらなくなり、口が開け辛らかったり、下の親知らずであれば、リンパのところまで腫れることもあります。
親知らずは、虫歯だけでなく、歯周病にも関係します。
口臭が気になると相談に来られた方は、親知らずと七番目の清掃ができていなかったため、歯周病が悪化して口臭の原因となっていました
口臭だけでなく、歯周病の為虫歯になっていない七番目の歯の根や歯を支えている骨を溶かしてしまうこともあります。
親知らずの虫歯をそのままにしておくと、いよいよ抜歯をするようになった時に歯がボロボロで、
つかむところが無く抜歯に時間がかかる場合もあります。
親知らずの抜歯は、誰もが怖いものです
しかし、悪化する前に受診していただければ、重症化しなくてすみます。
女性の方は、妊娠中に親知らずの炎症を引き起こすことが多いです。
妊娠中に痛みや歯茎の腫れの症状が出ても、簡単にお薬が飲めません、できれば妊娠前に定期検診やメンテナンス治療で
親知らずの有無を知っておくことも大切です。
親知らずの事で悩んでいらっしゃる方は、タカノ歯科へ気軽にご相談ください。